中国人にとっての春節(その2)

 中華料理は多くの中国人にとって、家庭料理という感覚を持っています。しかし、いつ何を食べるのか、どうしてそれを食べるのかに関しては、色々なこだわりがあります。春節に中国人の食卓に必ず出てくる定番料理を見てみましょう。

 地域によって春節の定番料理も異なっています。例えば、北方の定番は餃子です。しかし、南方の定番は餃子とは限らず、団子を食べる習慣もあります。特に寧波の団子が有名です。団子の中身は黒ゴマやカニみそや肉など色々とあります。春節の時に団子を食べることは、家族が団らんすることだと思われています。

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 次に、日本人もよく食べる餃子について、紹介しましょう。

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 餃子は中国人にとって古くから特別の想いを込めた料理です。「餃子(ジャオズ)」の発音は、中国北宋の時に使われていた紙幣「交子(ジャオズ)」との発音が似ており、そして餃子の形は「元宝」(古代中国の銀製貨幣)とも似ているため、餃子は「お金」という意味もあります。そして、中国語の「子時(夜23:00-25:00)」は一日で最後の時間であり、新しい一日を最初に迎える時間という意味があります。特に年越しの「子時」は特別に「交子(ジャオズ)」と呼ばれています。つまり、春節の時に餃子を食べるのは、新しい一年を迎え、そして次の一年間は豊かで過ごせるようという願いがあります。春節の餃子の中にコインを入れる習慣もあります。そのコインは幸運を象徴していると言われています。餃子の中身も色々な意味を持っています。例えば、白菜の「菜」は中国語の「財」と同じ発音で、豊かな生活への願望を指しています。「芹」は中国語で「勤」と同じ発音で、事業と学業成功の願いを込めたものです。その他に、卵で作られた餃子の皮もあり、その餃子は「金元宝」(古代中国の金製貨幣)を象徴しています。

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 しかし近年、中国人の春節の過ごし方は少しずつ変わっています。家族で海外旅行に行く人も増えていると思われます。そうした家族が、日本の餃子を食べてどう思うでしょうか?