中国人にとっての春節

中国の「春節」は日本では「旧正月」と言われています。じつは中国人にとって一年でいちばん重要な祝日は、春節の前の「徐夕」です。

春節には色々な伝統習慣があります。その中で「年夜飯」と呼ばれる「除夕」の夕食は特に重視されていて、遠くで働く人々は故郷に戻って親族と一緒に過ごすという伝統があります。この時期は中国人に「春運」と呼ばれ、ちょうど日本の「帰郷ラッシュ」みたいなものですね。

グローバル化につれて、今の春節は故郷に帰るのではなく、家族とともに海外旅行に行く中国人も少なくありません。時々、親族が誘い合わせてガイドさんを雇い、一台のバスを借り切って、日本各地を旅行する姿も見かけることでしょう。

その一方で日本にいる留学生たちは、この時期にアルバイトや期末試験などが入っているため、春節の時に帰国できないこともあります。

初めて家族と離れて過ごした春節は二年前のことでした。ちょうど大学の期末試験と重なって帰れなかったのです。親戚から送ってもらった家族や「年夜飯」の写真を見て、泣きながら復習していた覚えがあります。

日本人の皆さんは春節もただの祝日だと思われるかもしれませんが、中国人にとって、春節は故郷と離れている人々とを繋ぐ大切な日なのです。とくに海外にいる留学生たちにとっては、春節は家族に囲まれながら母の手料理が食べられる、数少ない特別の日。そういう想いを抱く留学生は多いでしょう。

もうすぐ2016年の春節。留学生だけではなく、これから日本に来る中国人の観光客は日本でどう過ごすのか楽しみです。

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