日本映画の「小清新」

中国では日本映画のことを「小清新」という中国語で、代名詞のように表します。

この日本映画を表す「小清新」とは、どんな意味なのでしょうか?

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「小」という意味は主に2つあります。

 ・まず、日本映画は「大きい世界」から表現することは少なく、視点を「小さい世界」に

   置いて作られています。表立って描かれているものとしては、身近なでき事や日常

   生活の中の「小さい」ことで主人公の心の成長や周囲の人々との絆を描く物語等が

   多いのですが、その「小さい世界」の裏には、主人公の悲しみやつらさなど、深い

   心のドラマが内包されていたりします。

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そして映画の主人公は特別な人ではなくて、ごく普通の人です。しかし、普通ではない

  事に遭ったときに、運命に負けないように頑張る主人公の姿を見て、一緒に笑い、一緒

  に泣き、一緒に感動することができます。それは「大きい」世界から感じられる博愛のような

 「大きな愛」とは違って、「小さい」世界から感じられる愛です。最も人の心に響く愛は、

 「小さい」世界から感じられる愛の方なのです。

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    「清新」という言葉はすがすがしいという意味です。なぜ日本映画には中国でそういう

イメージがあるのでしょうか?それは、中国で日本の純愛映画が人気になったからと考え

られます。

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 日本映画は、シーンの表現の仕方であれ、物語の内容であれ、見る側に世界優しさが

伝わってくるところが特徴です。純愛というジャンルは若者たちの間で人気を集めています。

そして選ばれた撮影場所は美しい自然に恵まれているため、映像美が日本の自然環境の

宣伝となり、それが日本へ旅行する若者たちが増える1つの理由ではないかと思われます。

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 「小清新」という言葉はアニメ映画に対してもよく使われます。

 取り上げたいのは、中国のネットで話題となっていた「蛍火の杜へ」です。

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 「蛍火の杜へ」はちょうど2011年に起きた東日本大震災の後に上映されました。上映時間

44分の間で伝わってきた世界の温かさと感動が、その時の日本を温かくしました。

 一方、この映画を見た中国人は日本の自然環境や景色が好きになり、「次元を超える世界」

言われています。そういうきっかけがあって、この映画の舞台になった熊本県に行く中国人

が増えていると思われます。

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 上の写真はアニメのシーン(2次元)ですが、下の写真2枚はカメラ撮影した写真(3次元)です。

この2つの異次元空間を見ることができる奇妙な感覚、それも美しい自然環境の中で見る「極上

の時間」! これがたまらないのです。

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 このように映画の世界から飛び出して、現実の日本に来る人々はこれからも増え続けるでしょう。

日本の“小清新”映画は、日本のポップカルチャーの輸出手段として、今後ますます活躍していく

ことが期待できると思っています。