Archive: 2016/01

もうすぐ春節、中国人の観光客が来日ピークに向かう時期です。団体旅行で来て日本でショッピングするのも盛り上がりますが、個人旅行で日本に来る観光客が増えつつあります。今後、買い物より日本の文化にも目を向けるようになっていくことでしょう。

日本の伝統を味わえる場所はどこか?まず「神社」が頭に浮かんできました。

日本の神社は中国ではもう見られなくなった唐朝の建築様式を継承してきています。年配の方々や歴史に興味のある若者たちにとっては、神社に行くとまるで遥かな唐の世界に入り込んだような感じを抱くことになるのではないでしょうか。都会の風を受けながら、明治神宮で日本伝統の風雅に飛び込むのも良いでしょう。

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もちろん、東京だけでなく、地方の神社やお寺を訪れる観光客も少なくありません。例えば、中国で人気のあるアニメ「一休さん」にも出てきた「金閣寺」は、京都に行く観光客が必ず行く人気スポットとなっています。

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また、8世紀に建てられた伏見稲荷大社も観光地として知られています。赤い千本鳥居は中国人だけでなく欧米人にとっても、心を魅了してくれる日本的な風景となっています。中国漢民族の伝統服である呉服マニアの中国若者たちが、呉服を着てそこに行って写真を撮る姿もよく見かけます。じつはチャイナドレスは漢民族の伝統服ではなく、満族の伝統服を改良して清朝末期から中華民国にかけて着用された服なのです。京都の伝統的なスポットは、中国人にとって唐代の文化を今に残す、自国では見ることのできない場所であり、そこで呉服を着て古への想いに浸ることができる、癒しのスポットであるわけです。呉服で身を包み京都の町を歩く中国人の想いが溢れる光景は、日本人にとっても、新鮮で素敵な風景に映るのではないでしょうか。

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散策の後は少し休んで、パンケーキもいいけど、せっかく日本に来たからには、日本の和菓子を食べてみるのが良い選択だと思います。

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都会から離れて日本の地方にも行ってみると、異なる日本も見えてきます。中国文化と深く関わっている日本の伝統文化は、中国から来た観光客にもきっと興味を湧かせるでしょう。

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 中華料理は多くの中国人にとって、家庭料理という感覚を持っています。しかし、いつ何を食べるのか、どうしてそれを食べるのかに関しては、色々なこだわりがあります。春節に中国人の食卓に必ず出てくる定番料理を見てみましょう。

 地域によって春節の定番料理も異なっています。例えば、北方の定番は餃子です。しかし、南方の定番は餃子とは限らず、団子を食べる習慣もあります。特に寧波の団子が有名です。団子の中身は黒ゴマやカニみそや肉など色々とあります。春節の時に団子を食べることは、家族が団らんすることだと思われています。

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 次に、日本人もよく食べる餃子について、紹介しましょう。

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 餃子は中国人にとって古くから特別の想いを込めた料理です。「餃子(ジャオズ)」の発音は、中国北宋の時に使われていた紙幣「交子(ジャオズ)」との発音が似ており、そして餃子の形は「元宝」(古代中国の銀製貨幣)とも似ているため、餃子は「お金」という意味もあります。そして、中国語の「子時(夜23:00-25:00)」は一日で最後の時間であり、新しい一日を最初に迎える時間という意味があります。特に年越しの「子時」は特別に「交子(ジャオズ)」と呼ばれています。つまり、春節の時に餃子を食べるのは、新しい一年を迎え、そして次の一年間は豊かで過ごせるようという願いがあります。春節の餃子の中にコインを入れる習慣もあります。そのコインは幸運を象徴していると言われています。餃子の中身も色々な意味を持っています。例えば、白菜の「菜」は中国語の「財」と同じ発音で、豊かな生活への願望を指しています。「芹」は中国語で「勤」と同じ発音で、事業と学業成功の願いを込めたものです。その他に、卵で作られた餃子の皮もあり、その餃子は「金元宝」(古代中国の金製貨幣)を象徴しています。

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 しかし近年、中国人の春節の過ごし方は少しずつ変わっています。家族で海外旅行に行く人も増えていると思われます。そうした家族が、日本の餃子を食べてどう思うでしょうか?

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中国の「春節」は日本では「旧正月」と言われています。じつは中国人にとって一年でいちばん重要な祝日は、春節の前の「徐夕」です。

春節には色々な伝統習慣があります。その中で「年夜飯」と呼ばれる「除夕」の夕食は特に重視されていて、遠くで働く人々は故郷に戻って親族と一緒に過ごすという伝統があります。この時期は中国人に「春運」と呼ばれ、ちょうど日本の「帰郷ラッシュ」みたいなものですね。

グローバル化につれて、今の春節は故郷に帰るのではなく、家族とともに海外旅行に行く中国人も少なくありません。時々、親族が誘い合わせてガイドさんを雇い、一台のバスを借り切って、日本各地を旅行する姿も見かけることでしょう。

その一方で日本にいる留学生たちは、この時期にアルバイトや期末試験などが入っているため、春節の時に帰国できないこともあります。

初めて家族と離れて過ごした春節は二年前のことでした。ちょうど大学の期末試験と重なって帰れなかったのです。親戚から送ってもらった家族や「年夜飯」の写真を見て、泣きながら復習していた覚えがあります。

日本人の皆さんは春節もただの祝日だと思われるかもしれませんが、中国人にとって、春節は故郷と離れている人々とを繋ぐ大切な日なのです。とくに海外にいる留学生たちにとっては、春節は家族に囲まれながら母の手料理が食べられる、数少ない特別の日。そういう想いを抱く留学生は多いでしょう。

もうすぐ2016年の春節。留学生だけではなく、これから日本に来る中国人の観光客は日本でどう過ごすのか楽しみです。

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