Archive: 2016/04

近年、海外に旅行する中国人が増えつつありますが、旅行に行く理由は各世代によって異なっています。

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20代の中国人、とくに大学生の間では、「ビンボー旅行」がはやっています。お金を全く使わないわけではないのですが、年配の人のような贅沢旅行ではない方がシンプルでカッコいいと感じているわけです。具体的にどのような旅行なのでしょうか?

例えば、ホテルに泊まるのではなく比較的安い民泊を選択する。また“懐石料理”など高級料理を食べるのではなく庶民的な食事を食べる。そして交通手段はレンタカーではなく電車や地下鉄、或いは民泊から自転車を借りて利用する等々。

ですから、日本人の普段の生活と近い生活を体験することが、若者たちが求めている旅行のスタイルだと思います。

 なぜ若者たちはこれを求めるのでしょうか?まず旅行に行く理由は3つあると考えられます。

 1つは、旅行が好きで日本のポップカルチャーを受け入れて好きになって、日本で他の人と異なる旅行を体験したいからです。

そしてもう1つは、未来に対して迷ってしまうときに、旅に出て“自分探し”をするためです。

 3つめは、将来就活の時に“学生時代いちばん力を入れたこと”、“特別な経験について”などを聞かれたときに語れることを、作っておくためだと思われます。

 以上のような理由で日本を旅しようと来るわけですが、あまりお金のない大学生にとっては、“ビンボー旅行”がいちばんの選択肢だと考えられます。

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30代になると旅行の目的は変わってくると見ることができます。

仕事のストレスや多忙な生活からの息抜きという意味合いが強くなると思われます。30代の人たちが求めるのは、基本的にはリラックスしてゆっくり過ごせることだと思いますが、一方、友人や会社の同僚から頼まれて、また家族のためにお土産やプレゼントの買物をする人も多いです。 

それに周りの人たちがみな海外に行っているので、自分だけ行かないと“仲間外れ”になってしまうようにも感じるでしょうし、誰かからお土産をもらったら自分も相応のものを買って帰ってお土産として渡さないと、人間関係が円滑でなくなってしまいます。

本当の旅行好きの人を除いて、ある程度の貯金がある普通の30代にとっては、日本に旅行することは、休暇のため以外に、はやりに乗って日本に来て、はやっているモノを買い、はやっているモノを食べ、はやっていることを体験し、それを帰国してから友人に伝え、周囲の旅行の話の中でそれなりの存在感を示しつつ接点を保つためではないかと思います。

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40代の人々は大体結婚して子供を育てているので、旅行することは自分1人のリラックスのためではなくなると思います。

子供の教育のために海外に行って、子供にいろいろな国の文化に触れさせて体験させる家庭は少なくないでしょう。それに日本には有名な観光地が多く、中国では見ることができなくなってしまった唐風の建築もたくさんあるので、休みを利用して子供を連れて日本を訪れた人が、子供の学校の宿題対応にも使える歴史文化の勉強ができる場所の訪問を行程の中に入れる人もいると思います。これは1つの教育投資と考えられます。

そのほか、Disney landDisney seaといった世界的に有名なテーマパークは、個人旅行の時に子供を連れて行く人気の場所なのです。

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中国では、女性は55歳で、男性は60歳で、定年退職します。近年、時間とお金の余裕がある50代・60代の中国人たちは、いつも国内にいるのではなく、海外に旅行することが増えていると見られます。その年代の人たちは、長年の間子育てをしてきた自分へのご褒美として行っている筈の海外旅行で、なぜ炊飯器などの家電製品を中心に“爆買い”をするのでしょうか?

それは仕事が忙しくて旅行に行けない自分の子供たちのために、自分が海外に行ったときに、子供たちの生活に必要なモノを買ってきてあげたいという、おじいちゃん・おばあちゃんたちの素直な“親心”というものだと思います。

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“訪日外国人”とひと言で言われますが、中国から日本に来る人たちは世代によって、体験してみたいことなど旅行に求めるモノがかなり異なっています。日本の皆さんはぜひそうした状況を理解した上で、どうやってポップカルチャーであれ、歴史文化であれ、日本の文化、または日本ならではの良質なモノや技術を、中国に、そして世界に発信していくのか、効果的なやり方を考えて取組んでいけば、双方にとって、もっともっと良い状況を創り出せると思います。

 

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富士山

去年から日本を訪れる中国人の個人観光客が大幅に増えてきています。観光地に行くほかに、ショッピングや文化体験をしに来る中国人も少なくありません。

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中国人観光客には、「海外に行くことイコール、ショッピングすること」になっている傾向が見られます。買うものは自分用だけではなく、家族や親戚にあげるお土産、そして友人や会社の同僚に頼まれた物などがいろいろ含まれています。ですから最初日本人は、中国人観光客たちの買物行動を見て、その数量の多さに驚いたかもしれません。でも今現在は、“爆買い”は既に落ち着いてきていると見ることができます。

ではこれから中国人観光客は、“爆買い”ではなく何を求めて日本に来るのでしょうか?まず、たくさんの中国人が持っている、お金と旅行に関する価値観から考えてみましょう。  

スーパーブランドロゴ

なぜ中国では有名なブランド品が売れるでしょうか。

私は、中国人の多くが「高いものは良いものだ」という考え方を持っているからではないかと思います。中国では「値段は物の質によって決まるものだ」とよく言われます。従って、高いものは良いもので、どうせ使うなら「良いものを買って長く使う方がお得だ」と考えている人が多いのです。

そして近年、中国の物価が異常なほど高騰する中で、高級ブランド品を買うには海外に行って買った方が安いと思われています(実際,安いです!)それが日本で“爆買い”をする理由の1つであると思われます。

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 日本に旅行に来る中国人観光客は日本でショッピングしているうちに、世界の有名ブランドだけではなく、日本発のブランド商品も目に入りました。中国のデパートでも日本ブランドの服やカバンが置いてありますが、関税などが掛っているので、同じ物を買うのに日本の方がかなり安いです。ですから、旅行で日本に来ている中国人は日本でたくさん買った方がお得という考えを持っている人が少なくないと思います。

日本料理

 これからますます、ショッピングをするほかに日本料理を味わってみたいと思う人が多くなるでしょう。個人旅行で日本に来ている中国人が、一度食べてみたいと感じる日本料理は、「お寿司」ではなく「懐石料理」なのです。その理由は2つあると思われます。

中華料理の食事

1つは、中国の食卓文化と異なる雰囲気を体験してみたいからです。中国の食卓文化は、1つの円卓を囲んで話したり笑ったりしながら賑やかに食事するのが普通です。日本の懐石料理を食べるときは静かで全然中国の食事の雰囲気と違うため、せっかく日本に来たのだからぜひそれを体験してみたい。少し慣れないかもしれないけれど、日本ならではの新鮮さを体感することができるだろうという期待感があるわけです

もう1つは、本格的な日本料理を食べてみたいからです。団体旅行はもちろん、個人旅行の中国人観光客も日本に滞在する時間は長くありません。それに、いつも同じ所に居るわけではないため、できるだけ短期間に濃い中身で日本文化に触れることができるように、旅のスケジュールを作っている人が少なくありません。「懐石料理」を食べてみたいのは、それが日本でいちばんの伝統料理だと思い込んでいて、短い滞在期間で本格的で質の高い日本料理を味わいたいという気持ちからではないかと思います。

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これからまだまだ日本に来る中国人観光客は増え続けますが、“爆買い”は続かないでしょう。

これから多くの中国人が注目し求めていくのは、日本人自身が評価している良質な「日本製」の商品またはサービスだと思われます。その中でも低価格がウリのものではなく、本物と言えるようなもの、本当に価値を感じられる日本ならではの質の高いものだと思います。ぜひ日本のお店の皆さんも一方的にお買得のおすすめ商品を紹介するのではなく、中国人の“旅行”というシチュエーションでの“買物”に対する気持ちやニーズを汲み取って、それに合わせて各お店ならではの質の高い応対をされるのが良いと思います。

日本は他の国々と違って、多くの中国人が2度3度訪れるリピーターの多い国です。そして増えたといってもまだ年間に中国本土から500万人しか来ていません。日本の本当に良いところはまだ多くの中国人に伝わっていないように思うのです。

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日本を訪れる中国からの観光客の‟爆買い”が、最近落ち着いてきました。それに代わって、最近は医療などの先進的な技術を求めて日本にやって来る中国人が増えつつあります。その傾向はどんどん強まって、これから日本に来る中国人観光客の新しい旅行目的になることでしょう。

中国の病院

中国の病院、受付番号を求める人々

中国の病院ではどこでも、常に病人の家族が長い行列を作っています。中国の病院は予約制で、予約を取るためには家族が徹夜で並ぶこともあります。人気の総合病院の場合だと、朝9時くらいで800人くらいの患者(家族)が待っている光景をよく見かけます。もし人気のある専門医だったら、予約制でも半年間予約が埋まってしまっているようなこともあります。

そして近年、中国では医療事故や医療用品の衛生などの問題が報道されたため、海外の病院に行って治療を受ける人が多くなってきています。海外に治療を受けに行くときに、なぜ日本を選択する人が多いのでしょうか?その理由は3つあると思われます。

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まず、日本は地理的に近いからです。欧米に行くのは飛行機に乗っている時間が長く、病弱の方や年配の方にとっては厳しいと思います。

次に、入院などの医療費用や滞在にかかる費用が欧米に比べて安いところも、日本に引き寄せられるポイントでしょう。しかも飲食面で中国と日本は似ているため、患者の回復のためにも日本の方が良いと考えられています。

最後は、安全性に関する考え方だと思われます。日本は世界中で安全性が高い国として知られています。医療であれ、生活であれ、日本にいる間は安全性を心配せずに、安心して治療を受けることができます。

このように各方面から考えてみると、医療技術だけでなく、医療用品の安全性や滞在のしやすさも求めている中国人にとっては、日本で治療を受けるのがとても良い選択なのです。

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その他、歯科に行くために日本に来る中国人も多くなってきています。じつは今、中国では、日本から機械を導入している歯科が多くなっています。上海などの国際都市では、日本人が歯科医院を開くことも増えています。個人旅行で日本に来る中国人は時間の余裕があるため、ついでに歯科に行く人もいます。もちろん、わざわざ日本の歯医者さんに診てもらいたいと思って来る人もいます。

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また近年、中国では若者たちの間に整形をやる人が増えています。医療事故や衛生面などの問題で、海外に行って整形手術を受けるのが、若者たちの選択肢となりました。しかも日本の整形は他の国と違って、少しずつやっていくのが特徴です。その方が自然で安全なことが、日本に整形手術を受けに来る中国人が増えている理由の1つだと思います。

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それに整形の他、日本のエステを体験しに来る観光客も少なくないようです。去年からしばしば日本のテレビで「中国人観光客は日本のエステにハマッている」などのニュースが流れているのを覚えている方もいるでしょう。

これからビザ申請の簡素化につれて、中国人観光客が日本に滞在する時間が長くなるでしょう。そうして日本社会で生活し、日本の技術に触れ、日本の文化を体験するときに、医療機関など様々なところで中国語での対応が求められてくると思われます。そこに留学生たちの活躍を期待することができます。

もともと関わりが深い日中両国の人々ですが、今後さらにそうした先進技術を介した交流の中で、お互いを理解し合えることが増えていくことも期待できると思っています。

 

 

 

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春になって、日本に桜を見に来る外国人観光客がが増えてきています。その中でも多くの比率を占めている中国人にとって、いったい桜はどんな存在なのでしょうか。中国にもたくさんの桜の名所があるのに、どうしてみんな時間を作ってわざわざ日本に来てお花見をするのでしょうか?

中国で出版されている『中国植物志』の中に、「桜」は「東京櫻花」または「日本櫻花」と中国語で書かれています。それを見ても、中国で「桜」は日本の花という認識を持たれているのは確かだと思います。

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桜に関する歴史を遡ってみると、桜の原産地はヒマラヤの近郊と考えられており、もともとは日本本土の植物ではありません。また、野生の桜は世界中に約150種類あり、中国にはその中の50種類があります。そして野生の桜のうち33種類の原産地は中国です。

中国の文献史料によれば、桜に関する記録は二千年前の秦漢時期まで遡ることができます。その当時、桜は宮廷の中の花として栽培されていましたが、唐代には普通の庭園の中に植えられていました。遣唐使によって、唐代の建築様式や服飾、茶道、剣道などの文化とともに、桜も日本に持ち帰られ、それから千年以上が経ちました。千年の間に桜は日本で改良され、今では日本人にとって最も美しい花となり、咲いて人々の心を奪う、日本を代表する花となりました。

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唐代から近代にかけて、日本でも知られている李商隠や白居易など中国の有名な詩人も、桜の詩をたくさん読みました。日本人が感じているような桜のイメージとは異なり、中国人の心の中で桜の木は、柳の木のように寂しくて悲しいイメージを持たれているため、詩人たちは、暖かくなった春の時期に咲いた桜が一週間くらいで散っていく風景を見て、自分の置かれた状況を思いながら「悲秋傷春」という気持ちが湧き起こり、その気持ちのままに詩を読んでしまったという情景が想像できます。

古来、中国では春は病気になりやすい季節であり、また官僚が転勤する時期でもあったところから、「悲しい別れの季節」というイメージが強い季節でした。でも今は日本の桜が有名になり、日本へお花見に行く中国人も増えてきました。その人たちの心の中に、桜は「悲しい季節の花」というイメージはありません。また中国にも下の写真のように、南の方を中心に桜の名所がたくさんあります。

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武漢大学の桜

 

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杭州太子湾公園の桜

 

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江蘇省無錫市にある太湖げん頭渚公園の桜

 

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四川省成都市にある鳳凰湖の桜

 

日本の桜が世界中に知られるようになってきている間も、中国の桜は静かに咲いています。中国各地で咲く桜には、日本の桜とは違う趣きがあります。日本人にとってそれらはきっと、まだ見たことがない新鮮な風景でしょう。中国からの観光客が日本にお花見に来る時期、日本の皆さんは中国に行き、各地の美味しい食べ物を味わい、ついでにお花見をするというのも、たいへん良い選択だと思います。          

 

 

 

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長い中国の歴史の中で日本と深く関わっている唐王朝は、じつは北方の少数民族の王朝だったといわれています。ですから唐の文化も漢民族の伝統文化ではなく、漢民族の文化に北の遊牧民族の文化が融合し、さらにシルクロードを通じてインドやイスラム世界などからもたらされた文化が融合してできたものです。当時広く世界に発信していた唐の文化は、当然、漢民族の伝統的な文化であると思われがちですが、じつは少数民族と漢民族、それに他の世界の民族がコラボして作った文化なのです。

そうした前提を踏まえて、中国の伝統的な男性の服装について、唐王朝より前と唐王朝以後に分けて、少しご紹介したいと思います。

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中国の伝統的な女性の服飾は、時代の変化や流行によって変わっていくものであったと思いますが、男性の服飾は、身分・階級と社会的地位によって装いの色が決まっていたところに大きな特徴があり、時には厳しい社会制度とも関わっていました。まず漢王朝の「冠服制度」について、皇帝の装いから見てみましょう。

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漢王朝の服飾文化は秦王朝からの継承であって、秦王朝の服飾文化は戦国時代からの継承であると見られます。「冠服制度」は漢代になってから少しずつ形づくられてきましたが、後漢の明帝・永平二年までに正式な制度として整えられました。この制度は明代まで残っていたとみることができます。

秦王朝は「水」を崇拝したと言われ、秦代に代わって国を治めた漢王朝は「水」に勝つ「土」を崇拝し信仰していたと言われています。そして「五行思想」の中では「土」を象徴する色は黒色とされています。そうしたところから、漢王朝の皇帝の装いや国を象徴する色は、黒色と定められていました。

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漢の武帝像(前漢)

上の写真を見ればわかるように、漢の皇帝である武帝は、黒を基調に赤をあしらった服を着ています。隣の人が着ている服は白っぽい薄い色の服です。「冠服制度」の決め事として、階級と社会的地位によって服の色に規制があったのです。漢代では服の色が深ければその人の社会的地位が高く、浅ければその人の社会的地位が低かったとみることができます。しかしいくら厳しい制度であっても、王朝の交代とともに「冠服制度」も変わっていきます。漢王朝の後、いくつかの政権が立てられましたが長く続くことはなく、「五胡乱華」(304~439年、五胡十六国時代)という初めて北方の少数民族が華北を支配しその文化が中原地域に入った時代を経験して、漢民族の文化は彩り豊かになったとみることができます。

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唐の太祖像

唐王朝と漢王朝の皇帝の服を比べて見ると、その違いは一目瞭然です。唐代の皇帝は漢代の皇帝と違って、服の色は黒色ではなく明るい黄色になっています。唐代の初期には皇帝はまだ黒い服を着ていたとの説がありますが、時間の経過を経て「明るい黄色」に落ち着いたそうです。そしてこの「明るい黄色」は、唐代以降、皇帝の専用色になりました。

唐玄宗

さらに唐代の男性の装いをみると、公的な場面で着る服は漢代からの「冠服制度」を採用して中原地域の農耕文明の特徴を継承した服でしたが、その一方で、北の遊牧民族の特徴と外国文化を取り入れて普段着が作られ着用されていました。(上の唐の玄宗の写真)

また唐代は開放的な時代として知られています。それは「五胡乱華」を経験したことに加えて、もともと唐代の統治者自身が異民族だったからだと思います。この開放的な社会はアジア地域はもとより、シルクロードを通じて世界に大きな影響を及ぼしました。ここで取り上げたいのは、日本からの遣唐使です。

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630年から895年までの約265年間、日本の奈良時代から平安時代にかけて、日本から中国文化を学ぶために19回の遣唐使が派遣されました。その間の文化交流の中で、日本男性の服文化は唐代の服文化から深い影響を受けています。

唐代男子日常服飾 唐代男性の普段着

平安時代の貴族服飾 平安時代の貴族の装い

上の二つの写真を見ると、服装の影響が良く分かります。ほぼ同じ時代の異なる国の男性の服装がこのように似ているのは、この時の日本と中国だけでしょう。

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中国では唐代の後、宋・元・明・清という王朝の入れ替わりを経て、唐文化は新しい文化の刺激を受け、また新たな文化が取って代わり、今の中国で唐代の服文化に触れることはできません。しかし日本には、今なお奈良・平安時代の様式を受け継ぐ神社や伝統芸能などの中に、唐の時代の服文化を見出すことができます。自国の古代文化が異国の日本に今なお受け継がれていて、日本に行けばそれを見ることができることに、不思議な思いを抱く中国人も多いのではないでしょうか。

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