Archive: 2016/10

中国では高校まで、いつも学校の制服を着ているのが普通です。でも服に対する制限がある一方で、子供たちは自分の個性を意識する年齢になると、服以外のもの(=靴、鞄など!)にこだわっていく傾向が見られます。

ネットなどのツールで海外からのファッション情報に触れると、世界のブランドに興味が湧いてきます。そのため、経済力に余裕がある家庭で育てられた子供たちには、ブランド品の鞄や靴やアクセサリーを持っている子が少なくありません。親に買ってもらうのはもちろん、親戚から買ってもらうモノもたくさんあります。経済的余裕がない家庭の子供たちも、周りの子たちを見て、買いたい気持ちになってしまいます。

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(スマホ、マフラー、バッグ、…服以外のブランド品を身に付けた中国の子供たち)

 ではなぜ、中国人は子供に高額なものを、普通に買ってあげるのでしょうか?その理由の1つは、中国の伝統的風習に由来すると思われます。地域によって少し違いますが、子供は生まれてから月日が経つごとに、祖父母や叔母・叔父からたくさんのプレゼントをもらいます。例えば生後1か月のときに、母方の祖母が金または銀のアクセサリーを孫に買ってあげたり、生後100日になったときに親戚から色々な金製品や銀製品をもらったりすることが、普通に行われます。また、九歳(中国では九歳 = 十歳)になったら、親戚から大きく祝ってもらう風習もあります。

もう1つの理由として、やはり古くからの風習ですが、今でも親戚との付き合いを大切にするのが当然のことだと思われているということがあります。とくに親戚に子供が生まれると、その子供に対して「良いものをあげたい」という気持ちが強くなります。それに中国では「1人っ子政策」のため、そのただ1人の子供を、両親や祖父母はもちろん、親戚のみんなが可愛がっているのです。

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 たとえば、子供が生まれると、値段にお構いなく日本製、イギリス製、イタリア製などを重視して、わざわざ海外からベビーカーや子供服のブランド品を購入したりします。富裕層だけに限らず、お金を持っていない人でも、子供により良いものを買ってあげたい、親戚の子供に見下されないものを買ってあげたいという気持ちで、子供たちはいつも大切にされて育っています。

留学生の私たちも、自分が小さい時からたくさんの良いものを買ってもらってきた年上の従兄弟や叔父さん・叔母さんの子供たちには、いつもちょっと良いものを買って送ったりお土産に持っていったりしています。そうした親戚付き合いを大切にすることが、中国社会では非常に大事なことで、いつか自分に子供ができたらその子が親戚のみんなから大切にされるようにという思いもあるわけです。日本の「義理を欠いてはいけない」という感覚に近いと思いますが、中国では「親戚」は「家族」そのものという感覚です。

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旅行に出かけた際、親戚の人や友達にお土産を買って帰るのは世界共通ですが、中国人にとって、そのお土産はもっと重要な意味合いを持っています。中国では、1箱20個入りのお菓子を買って帰って、20人で1個ずつ分けてもらう渡し方は決してありません。1人や1家族に1箱ずつプレゼントするのが常識です。そして春節や誰かの誕生日、結婚式ともなると、さらにプレゼントの質が要求されます。

そして、どのタイミングにおいても、子供へのプレゼントは絶対欠かせないものと考えられています。大人へのプレゼントはなかなか選びにくいところもありますが、子供にでしたら選ぶのも簡単だから持ってこられない理由もないという面もあるでしょう。

中国からの観光客が増えてきた現在、日本で商売をされている皆さんにとって、お土産も大きなポイントのひとつになってきていると思います。ブランド品などは一時期より静かになりましたが、比較的若い旅行者が増えていることもあり、子供服や赤ちゃん用品を買う人は、これからもっと増えていくと思います。子供へのお土産の重要度は変わらないからです。しかも日本の子供服やベビー用品は可愛くて質が良く安全なので、中国ですごい人気です。

次回のブログで、日本の子供・ベビー用品に関する微博(ウェイボー)のコメントをご紹介します。

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10月18日(火)、弊社専務取締役の増田憲二が、東京商工会議所目黒支部のセミナー「~中小企業のグローバル化に向けた外国人留学生の活用法~外国人留学生が中小企業を救う!」の講師を務めました。

今後さらに世界的な拡大が見込まれるインバウンド市場の動向や外国人留学生の実態・特徴などの概況の説明に続いて、外国人留学生が持つ独特の視点を、「おもてなし」サービスや中国人旅行者の新しい動き等を捉えた留学生の言葉から紹介し、最後に中小企業が外国人留学生を活用する際のポイントについて分かりやすく解説しました。

定員50名の会場はほぼ満席の状況で、講演の後も積極的な質疑応答や名刺交換が行われるなど、参加者の関心の高さが伺われました。

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10月10日(月)からスタートしました「インディゴジャパン 登録ご紹介キャンペーン」は、おかげさまで当初予定を大幅に上回る留学生の皆さまにご登録・ご紹介をいただいております。

当初は今月末までの開催期間を予定しておりましたが、大盛況につき予定を変更して、本日10月16日(月)の18:00の受付をもちまして終了とさせていただきます。次の開催予定はまだ決まっておりませんが、また開催してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

たくさんのご登録、ご紹介をいただき、スタッフ一同心より感謝申し上げますとともに、ご登録者の皆様に良いアルバイトや就活サポートの情報をお届けできますよう努めてまいります。

なお、ご登録いただいた留学生の皆さまには近日中にメールをお送りし、ご登録の確認等をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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最近、東京の繁華街ではいつでも、中国人旅行者の姿を本当によく見かけるようになりました。昨年の訪日中国人旅行者数は一昨年に比べて倍増。さらに日本のメディアでは昨年から「爆買い」という言葉がよく使われるなど、日本人のみなさんは、中国人の間に大きな日本旅行ブームが起きているように感じられていることと思います。

ホテル予約サイトの「ホテルズ・ドットコム」が行った調査によると、中国人旅行者が今後1年間に最も行きたい国はオーストラリアで、日本は2位でした。じつは昨年海外旅行に出かけた中国人旅行者は約1億2千万人、その中から約500万人(約4%)が日本に来ただけで、中国人から見るとブームと言える状況ではありません。また中国人の海外での消費データから見ても、海外旅行に出かけた中国人の海外の消費総額1,820億ドル中、日本は約124億ドル、韓国は220億ドルとなっており、日本でとくに爆買いしているという状況でもないことが伺えます。

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しかし現実の動きとして、2015年に続いて16年上半期も中国から日本を訪れる旅行者の数は増加し続けており、まだ分母は小さくてもその増加率は41%と高く、中国人の海外旅行者全体の増加率が4%増、また韓国への中国人旅行者は減少傾向という状況の中で、日本旅行はブーム的な動きと見ることもできます。

でもどうして?と、改めて私たち留学生は、「なぜ中国人は日本行きを選ぶのか」という疑問にたどり着いたのです。もう少しその辺を客観的にご説明したいと思います。

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歴史を遡ると、近代以降は決して日本と中国の関係が良いというわけではありません。中国と日本、或いは中国人と日本人の間にも、残念なことですが、私たちは「真の交流」といえるような関係、おそらくそれは人と人が自然に触れ合い、語り合うような関係だと思いますが、そうした関係性が感じられない状態が続いているように思います。

いま、一般の日本人のみなさんが中国に対して持っているイメージとしては、メディアの報道をそのまま受け入れて『中国人はマナーが悪い』『中国の海洋進出は脅威』というような印象が強いのではないかと思います。

一方、多くの中国人も、残念ながら日本に対して良い印象は持っていません。子供の頃から、侵略戦争で受けたいろいろな出来事を中心に、「洗脳教育」などと揶揄されるような歴史教育を受けてきていることもあり、「日本人は好戦的で、反省能力のない民族だ」と思っている人が多いのです。しかもそうした感情は、日本の歴史教科書から侵略の歴史が削られたという報道や、日本の総理大臣が戦犯が祭られている靖国神社を参拝したという報道が出ると、「ほら、やっぱり!」と強まります。アヘン戦争以降の植民地化の歴史もあり、中国人の間には「国は強くなければバカにされる」という意識もあります。

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でも、そういう状況がありながらも、中国人が海外旅行にどこに行こうかと考えるときに、日本は手軽な旅行先として、多くの中国人を惹きつける国になっています。それは、例えば日本人の皆さんも歴史や領土問題などからロシアに良いイメージは持っていなくても、芸術や文化には惹かれるものがあり、ロシアに旅行に行く人がいるのと同じではないかと思います。

その理由はいろいろ考えられますが、まず第1に、中国から日本に行く飛行機の時間は短く、体力的に負担にならない範囲です。飛行時間で見れば、日本旅行は中国の国内旅行とあまり変わりません。費用はタイに行くのと同じくらいです。

さらに、日本の漫画、アニメなどのポップカルチャーはかなり以前から世界中に流れているので、今の中国の若者たちが子供の頃から見てきたものは、日本の若者たちが見てきたものとそんなに変わらないと思われます。ですから若い人にとっては、「漫画の大国で少年時代の自分の夢を追いかける!」というのは、日本旅行に行く大きな理由の1つになっているわけです。

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その一方、日本の伝統文化と中国の伝統文化は本来同根であり、年配の方々や歴史に興味のある若者たちは、日本への旅行の中で茶道や着物、建造物などに触れると、まるで遥かな古代の中国に入り込んだような感覚を抱くことになるのではないでしょうか? 都会の風を受けながら、日本伝統の風雅の世界に飛び込むのも良いでしょう。中国文化と深く関わりのある日本の伝統文化は、それと意識せずに中国から来た旅行者たちにも、きっと独特の興味を抱かせることでしょう。

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そうした様々な魅力のある日本旅行は、中国から何回も訪れるリピーターが多いことで知られています。その理由を考えてみますと、まず日本の環境と治安の良さが挙げられます。もっともこの点は世界中に知られている日本の良いところですね。安心して旅行できるのは大きなポイントだと思います。

そして、日本の「おもてなし」もリピーター客を呼び寄せています。さらに日本には質の高い商品がしっかり揃っていて、値段も比較的手頃で、気持ち良く買物ができます。

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また、中国には「民以食為天」(民は食を以て天と為す=人々にとって食べることが最も大事)ということわざがあります。

中国人にとって日本の食べ物は健康的で安全性が高く、日本にしかない和食を味わうのも大きな楽しみの1つなのです。

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(中国側「左」:あんたのこと好きじゃないけど買物には行きたいよ)

(日本側「右」 :あんたのこと好きじゃないけど買物に来るのは歓迎だよ)

ここで少し話を戻しますが、上の漫画を見てください。

日本を訪れる中国人がどんどん増えてきている現況ではありますが、留学生から見ますと、上の漫画に象徴されるように、中国人も日本人もお互いギクシャクした違和感を感じているように思います。

その根底にあるのは、これまでお互いが相手にもたらしてきたマイナスのイメージだと思います。日常の中でも接触する前に攻撃的な態度を取ってしまうなど、本来1人の人間と人間がごく自然に相手を気遣いながら付き合うという意味での「真の交流」とは程遠い在り方だと思います。そのような交流では、ただ一時的な利害関係のようなものになってしまうと思うのです。

では、「真の交流」とは、どういうことなのでしょうか? 私たち留学生が思うには、人と人とが自然に触れ合うことだと思います。またそうすることで、お互いの国の民族・文化・歴史・風習などを理解し合うことだと思います。日本人と中国人の交流を軸にして多彩な事業を展開している組織がたくさんありますが、両国民の「真の交流」はなかなか拡大していきません。

それでも私たちは、近年の旅行者の増加の動きは、「真の交流」を創っていく大きなチャンスであると期待しています。旅行者が増えるにつれて、お互いの文化への理解が深まり、人と人との自然な触れ合いに近づくことができるのではないかと考えています。

例えば、日本に旅行に来た中国人は、ネットで「日本は驚くほど綺麗だった」「日本人の子供たちへの教育は素晴らしかった。思いやりがあるし、今度も行きたいと思います」というようなコメントを数多く発信しています。そして、旅行者に一生懸命日本語で「ありがとう」と言われたら、可愛い、嬉しいと感じる日本人もいます。日本語が分からなくても日本語で挨拶する観光客を見たら、感動を感じるという話もありました。一般の人と人の間で、こうした交流が少しずつ進んでいくのではないかと思われます。

また、日本政府は「中国人向けの商用目的や文化人・知識人向けの数次ビザの有効期間を、現行の『最長5年』から『最長10年』に延長するとともに、「中国教育部直属75校の大学の大学生・院生らのビザ申請手続きを簡素化する緩和措置」を検討しています。こうした動きに後押しされて、日本への旅行者の中に知識層の人たちを増やすことができると思いますし、きっと私たちが求めている「真の交流」への道も広がっていくと考えられます。

そういう流れの中で、日本の皆さんに1つだけお願いしたいと感じることがあるのですが、それは、英語力と、外国人と普通に交流しようとするマインドをもっと高めてほしいということです。何事に対しても一生懸命取り組む力のある、勤勉で優秀な日本の皆さんが、なぜアジアの国々の中でも英語力が低いのか、とても不思議です。そこが高まってくれば、中国からの旅行者だけでなく世界中からさらに多くの旅行者を呼び寄せることができると思いますし、世界の人々と「真の交流」を創っていくことができるに違いありません。

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インディゴジャパンでは、10月10日(月)~31日(月・予定)の期間で、登録ご紹介キャンペーンを行います。

期間中にご登録いただいた方にアマゾンのギフト券1,000円分をプレゼント、その方をご紹介いただいた方に500円分をプレゼントいたします。

また、期間中にご登録いただいた方が新たに別のお友達をご紹介いただいた場合も、ご登録者に1,000円分、ご紹介者に500円分のアマゾンのギフト券をプレゼントいたします。

アルバイトや就活サポートの情報をお求めの留学生のみなさん、ぜひこのおトクな機会をご利用ください!

●ご登録方法:

①このホームページの[留学生の方]をクリックし、ログインページに入ってください。

②メールアドレスとパスワードを入力し、画面のいちばん下の[新規登録はこちら]をクリックして、新規登録ページに入ってください。

③入力項目はお名前、メールアドレス、パスワード、国籍、紹介者だけです。入力して、いちばん下の[登録]をクリックすれば登録完了です。

*スタッフ一同、たくさんのご登録、ご紹介をお待ちしております。

 

<お問合せ> 株式会社インディゴジャパン 登録ご紹介キャンペーン担当

E-mail : info@indigo.jpn.com  TEL : 03-6265-9838

 

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今回は「おもてなし」についての最後です。これまでのシーン毎のお話ではなく、今回は中国からの旅行者を「おもてなし」するときに、日本人スタッフの方が知っていた方が良い中国人の生活習慣や考え方、「おもてなし」接客への感じ方について、10人の留学生の目線からお伝えします。

(1)「メンツ」の大切さ:

・とくに40歳以上の人はメンツが重要で、その意識は男性の方が高いと思われます。

・応対するスタッフさんは、買物や飲食店等で安い商品を選びにくくしないよう、価格については商品説明の中でさりげなく伝えるなどの配慮が必要だと思います。 (価格の話だけを切り離して「ご予算は?」とストレートに聞くことは、しない方が良いと思います。)

・通訳サポートする中国人アルバイトにも、メンツを潰さない配慮を指導しておくなど、微妙なことなので丁寧な対応が大事です。

・例えば、温泉の入り方やフェイスカバーの使い方など、日本のルールを伝えずにいきなり皆の前で「それはダメ!」と注意すると、日本人の感じ方とはかなり違って、メンツが潰されたことになり不快感が高まります。

⇒「自分のメンツ」の他に「中国人としてのメンツ」が潰されたという感覚もあります。(『だったら先にそう言え!』となります)

・じつは中国では日本と違って、小さい時から人前で注意されることはなく、学校でも職場でも注意するときは別室で個別に行うのが普通です。子供の時からメンツに配慮するのが中国の社会なのです。

もちろん、「郷に入らば郷に従え」ということは中国人も踏まえているので、ある程度の期間日本で暮らしている留学生や在日中国人は、日本社会のルールを理解しルールに従って暮らしていますし、旅行者も日本では日本のルールに従わなくてはと思っているのです。ただ、そのルールの説明がないまま、知らないことでみんなの前で注意されると、理不尽じゃないかと感じてしまうわけです。

(2)「中国人は…」と、ひとくくりに言われるのが嫌な旅行者も多い。

・農村部でもお金持ちが増えてきて、マナーの意識が低い人も日本に来るようになってきましたが、都市部の教育水準の高い人たちは、中国人がみなマナーが悪いと思われるのは嫌なんです。「中国人としてのメンツ」という意識もあります。

・日本の方から見ると、「でもマナーの悪い中国人が目立つ」という印象があると思いますが、個人旅行が多数派になった今、とくに30代くらいまでの若い層はある程度英語も話せますし、欧米に旅行した経験のある人もたくさんいるので、世界の常識を理解している人が多くなっているわけです。

そういう状況なので、外国人にとって分かりにくいことを説明するものを用意するときは、英語と中国語の併記が良いと思います。(中国語だけだと、「世界の中でこんなことも知らないのは中国人だけだと思われている」というようなニュアンスになりかねないわけです)

(3)中国人は日本人より話し声が大きい。

・日本の方から見ると、中国人は声が大きいと感じるでしょうけど、声が大きくても決して喧嘩をしているわけではないんです。逆に中国人から見ると、「日本人は静かなのが好きで音に敏感な民族」というイメージがあります。

(4)中国人旅行者から見ると、接客サービスはもっと普通でもいい。

・日本の「おもてなし」サービスを、みな本当に良いと感じていますが、中国からの旅行者は接客態度についてそんなに厳しいことを求めていないのも事実です。例えば何か間違えても、日本人のお客さんのように怒ることはないので、謝り方ももっと普通でいいと思います。

・全体的なサービスの在り方は今のままで十分だと思われます。時には丁寧過ぎてちょっとウソっぽい感じを受けたり、ストレスを感じるときもあるくらいです。

・逆に、外国人に対してもっと普通で自然な応対をすることが大事なのではないでしょうか?それはきちんとした丁寧な応対ということよりも「人対人」の自然な思いやりや気遣いという、日本人の皆さんが持ついちばん良いところが、外国人に対しても自然に出るようにすれば良いことだと思います。

・でも少し日本に慣れてくると、日本はどこに行ってもサービスの水準が高く何でも便利なので、たまにそうでもないことに遭うと「耐えられない!」と感じてしまうこともあったりしますが…。

(5)中国もこんな風になればいいと思っている。

・時間が経てば中国もサービスが良くなっていくと、信じています。しかし、中国は日本のように平等・公平な社会ではないので、販売や飲食・サービス業に従事している人たちがみな日本のように1人ひとりのお客様に喜んでもらえるように「おもてなし」接客をしようとする状況になるには、まだ時間がかかると思います。

・それでも、いま日本で販売のアルバイトをしている留学生の気持ちとしても「お客様に喜んでもらえたら自分も嬉しい」という感じ方はあるし、そういう気持ちはどこの国の人にも自然にあると思うのです。

以上のように、いちばんお伝えしたいことは「メンツ」というものの存在を分かっていてほしいというところです。そして「個人のメンツ」と「中国人としてのメンツ」の2つのメンツがあることを知って、そこに配慮のある応対が必要ということです。もう1つは、サービスのレベルは全く問題はないので、あとは「外国人」を意識しすぎないで自然な接し方が普通にできればということなんです。

そういう応対を受けた中国人旅行者からは、今以上に「日本のおもてなしはやっぱりスゴイ!」と高く評価されることになると思います。そして、その体験談がSNSを通じてたくさん発信されて、もっともっと多くの人たちがそのおもてなしを体験しようと、日本を訪れるようになるのではないでしょうか?

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今回は、中国からの旅行者が「日本のおもてなしをどう感じているか?」と、「日本人が気づかない困りごと」について、観光地、公園、美術館、神社・お寺に行ったときという場面で、10人の留学生の声をお伝えします。

◆おもてなしを感じるのはどんなとき?

中国から日本を訪れる旅行の目的が『買物』から『体験』にシフトしてきたといわれる中、旅行者たちは訪れた観光地などで環境のきれいさや楽しさなども含めて日本らしい「おもてなし」を感じています。

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・公園の環境がきれい。手を加え過ぎない感じが良い!

・美術館などの文化施設でも、入場券売場や受付にいる人が優しい!

・殆どの観光地に中国語のパンフレットが用意されている!

・お土産の和菓子がかわいくてきれい。ラッピングも丁寧で、甘さも天然の感じで良い!

・上野の美術館などにどこでも入れるパスポートが便利で割安!地図や情報も載っている。

と、お土産のお菓子や施設の利用のしやすさも含めて、旅行者を迎える応対の良さを感じていることが分かります。

◆じつは旅行者の期待値はもっと高い。どうなっていたらウレシイ?

大きな不便や不満はないものの、「もっとこうなっていたら嬉しい!」という体験価値への期待度が高いのが、この分野の特徴のようです。以下、そうした声を大きいものから順に挙げてみました。

(1)神社やお寺の参拝の仕方を説明してほしい。

・手を洗うときの、ひしゃくの水の使い方が分からない。神社のお参りの仕方も説明してほしい。神様に失礼があって罰が当たると嫌だし…。巫女さんが立っていて教えてくれるところがあったら、すごくウレシイ!

・おみくじの解釈や絵馬のやり方が分からない。中国人はこういうのが大好きなので、分かりやすく説明してほしい。明治神宮のおみくじのように、英語で解釈が書いてあると良い。

・神社やお寺の歴史を説明してくれる人がいない。そもそも何の神様か、日本語の説明しかないから分からない。

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(2)文化施設のイベントやいろいろなお祭りの情報が、調べやすくなっていると良い。

・茶道などのイベントは興味がある人が多い。その時しかいられない旅行者は、情報がなく体験できない。

・神社やお寺のお祭りや花火は、みんな大好き。やっているのを知れば行きたいと思う。

・中国の高校・大学には文化祭も学園祭もない。アニメファンには、学園祭はたまらない場所。旅行者に案内や説明ができる仕組みがあると良い。

(3)もっと「日本の日常」のいろいろな体験ができると良い。

・きもの体験、茶道体験をはじめ、お菓子作り、せんべい作り、忍者、剣道など、やってみたい。

・どこに行けば体験できるのか分からない。また、「○○体験」はすべて写真付きが良い。誰も体験していないことをやって、その写真を微博や微信でみんなに送ることが大切!

・民泊を体験したい人は多い。若い人ならホームステイの希望もある。

・「きもの」と並んで「制服」も、中国の女子高生には大人気。中国にはカワイイ制服がない。

(4)東京でも京都のように、お寺や神社の近くにレンタルきもの店があると良い。

・京都には1日3,000円~8,000円くらいのレンタルきもの店があり、着付けもしてくれる。

・きものを着て神社やお寺で撮る写真が大事。プロに撮ってもらいたい人も多い。

(5)ドラマやアニメ、映画のシーンの場所を体験したい。

・アニメが好きな人ならアニメに出てくる場所を尋ねてみたいし、コスプレ体験もしたい。

・例えば渋谷のスクランブル交差点で、山手線ガードと「渋谷駅」の字を入れて自分が入った写真を撮りたい!

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(6)クリスマスやハロウィンのとき、一緒に騒いでみたい。

・とくにハロウィンの渋谷で、仮装して一緒に騒いでみたい。

(7)特別な日を演出できるサプライズ企画や、特別な場所が欲しい。

・思い出に残る「プロポーズ大作戦」や、特別な記念日を過ごす場所、サプライズの演出などを提供して欲しい。

・若い人は、安くても感動のあるサプライズがほしい。注文を聞いてカスタマイズしてくれるやり方が良い。

(8)観光地にゴミ箱が少ない。食べたものの包装紙や箱はずっと持ち歩けないので、ゴミ箱を増やしてほしい。

・中国人は食べながら見て歩くのが好きなので、せっかく日本に来たんだから何でも全部食べてみたいんだけど、ゴミ箱がないのが困る。

以上のように、せっかく日本に来たのだから、日本でしか出会えないものをちゃんと知って体験したいという気持ち、また「その瞬間の日本ならでは」の、もっと特別感のある時を過ごしたいという、高い期待値が見られます。この自分だけがその瞬間に感じることができる「特別感」というものが、日本旅行にこれから中国人が求める最大の魅力になっていくように思います。

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